給料明細をゴミ箱に捨てた私が、
マネーに目覚めた事件とは。
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私が、お金のことを知らなきゃ、マズイ!とはっきり自覚をしたのは、会社を辞めたときの一連の事件である。
それまでは激務な会社員生活であったし、しかもどんなに働いても、毎月同じ給料だったから、給料明細も無意識に、ゴミ箱に捨てちゃったことすらあった。「税金って高いねぇ」「社内預金って利率がいいんだってね」ぐらいのお金の知識で生活をしていたし、それで通用した。
もしかすると、これからの時代は、会社員も大変なのだが、とりあえず、私が会社員だったときは、お金の知識がまったくなくても、会社が計算してくれたり、自動給付してくれたりするものだったので、なんとかなったのである。
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1999年9月に会社を辞めてからしばらく、タイのサムイ島でのリゾートを楽しんでいた。「そんなことしている身分かぁ〜」と自分に突っ込みを入れつつも、いたって志も低く、将来の展望もなく…とりあえず貯金を取り崩し、ダラダラと、遊び最優先の生活をしていた。とりあえず、失業保険をもらいながら考えて、そのあとは、そのあとでなんとかなるか…。
が、辞めて初めて体験したのは、年度途中で退職すると、夫の扶養家族に入れないこともあるという厳しい仕打ちだった。退職してからはビタ1文稼いでなくても、健康保険も年金も住民税も自分で払わなきゃならない事態に陥ったのである。「今さら、どうやって払うのだぁ〜」と嘆いてももう遅い。
その頃、我が家のお金の管理というと、結婚した当初二人とも正社員であったり、別々に暮らしていた期間もあったりしたため、夫婦それぞれの家計になっていた。だから、すぐには、夫の給料から、私の税金や社会保険を払ってもらうという発想が出てこなかった。
とはいえ、私は会社を辞めてしまったので、稼ぎはない。そして、私の考えはいたって単純明快だった。「とりあえず、夫の扶養に入ろう。そうすれば、子供と同じはず。何も払わなくてもいい」というものであった。今思うと、実に単純バカな思い込みである。
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失業保険はがっぽり。年金はタダ
なんていうオイシイ話はない
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さて、会社を辞めて、1カ月半を過ぎた頃、ノコノコと、区役所年金課に行った。
「あのね、私、これから、専業主婦になるから納めなくていいんですよね」
専業主婦という言葉の照れくささと、ハナから払わなくていいと思っていたから、ちょっぴり遠慮がちに言ってみた。しかし、年金課の人は
「失業保険期間中は納めていただきますよ」
ええー!!
無知だった私は、失業保険の受給中は、自分で年金や健康保険を納めなくちゃいけないことすら知らなかったのだ。海外旅行のあと、無職の身には、月1万ちょっとの年金の額も、かなりずっしりと感じる。 年金課のお姉さんは、
「ただ、待期期間中は、ダンナさんの会社の健康保険に扶養家族として申請して加入できれば、支払わなくてもよいはずですよ」
と教えてくれた。なるほど! よし、さっそく、ダンナに頼んでみよう。
しかし、無知が及ぼした被害は、これでは収まりきらなかったのである。
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ちょっぴり賢く!用語解説
社内預金
最近は、導入している会社が減っているが、社内預金とは、会社が福利厚生のために行っている預金である。高い金利がついたり、補助金までもらえたりすることも。
税金と社会保険
あるファイナンシャルプランナーが、いまどきのサラリーマンは「税金と社会保険の区別もつかない」と驚いていたが、私はちっとも不思議でない。まったくエラソーに言えることではないが、自分も区別がついてなかったから。「なんかたくさん天引きされてるなー」ぐらいのものである。給与から毎月引かれる税金は、所得税と住民税の2種類。社会保険が、健康保険、厚生年金、雇用保険、介護保険である。自営業者は、国民健康保険、国民年金を自分から手続きをして支払う。
専業主婦
現在の国民年金制度では、日本に住む20歳以上60歳未満の人は、必ず国民年金に加入することになっている。国民年金被保険者には、第1号、第2号、第3号とあって、第1号が、学生や自営業の人で、自分から区役所等で手続きをとる。第2号が、会社員、OL、公務員。厚生年金保険料の中に入って、たいてい天引きである。そして、第3号が、サラリーマンや公務員の妻。保険料を支払う必要がなく、厚生年金保険制度などがまとめて負担することになっている。現在は、第3号被保険者は、サラリーマンの夫の会社で手続きしてくれるが、当時は届出が必要であった。
健康保険
一口に健康保険といっても、種類があるのは知らない人も多い。自営業者が加入するのは、国民健康保険(国保)と、会社員が加入する健康保険(健保)と覚えておきたい。そして、会社員の場合、会社や業界ごとの組合が運営するもの(組合健保)と、政府管掌の健保がある。
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