子どもへのお小遣いの渡し方には正解がないため、時期や金額について悩んだことのある方も多いのではないでしょうか。
まだ自分の力でお金を稼げない子どもへのお小遣い制の導入は、お金の大切さを教えるといった意味でも効果的です。
今回は、子どもにお小遣い制を導入するうえでのメリットや、渡し方や金額などについて解説します。
子どものお小遣い制について迷っている方や、金額や時期について悩んでいる方は是非参考にしてくださいね。
*2023年現在の情報になります。
子どもにお小遣いをあげるメリット
子どもにお小遣いをあげるメリットは、大きく分けて以下3つがあります。
- お金のありがたみを伝えられる
- 自分でお金を管理する習慣がつく
- お手伝いや勉強に意欲的になる
お小遣い制のルールや金額は、お子様の年齢や家庭の状況によって様々です。
お小遣い制を導入することで、子どもがお金の使い方を学んだり、お小遣いをもらうためのモチベーションを上げる行動に繋がると良いですね。
お小遣いにも3タイプある
子どもへのお小遣いの渡し方は、以下3つの方法があります。
お小遣い3タイプ
- 定額制
- 報酬制
- ハイブリッド制
それぞれの方法を深掘りして解説します。
定額制
子どもへのお小遣いの一つ目の渡し方は、毎月決まった時期・金額で渡す定額制です。
毎月のはじめの日や月末に決まった額をお小遣いとして渡す方法で、子ども側も限られた範囲の中でお金を管理する習慣が身につきやすくなります。
子どもに定額制でお小遣いを渡す場合、お手伝いや学校の成績によっての増額や前借りの可否などを決めても面白いですね。
報酬制
次に、何かの対価として支払う報酬制を紹介します。
親の家事や仕事のお手伝いをしたりしたときに、ご褒美としてお小遣いを子どもに渡す流れとなります。
報酬制のメリットは、子どもがお小遣いをもらえるよう頑張るようになり、目的を達成するために努力する習慣がつきやすくなることです。
子どもに新しい家事を教えて親側の負担を軽減できるので良いですね。
ハイブリッド制
ハイブリッド制とは、上述の定額制と報酬制を組み合わせてお小遣いを渡す方法です。
どちらのメリットも兼ね備えた渡し方で、取り入れている家庭が多いですよ。
家庭ごとのお小遣いのルールに応じて、子供へ支給する金額を柔軟に変えられるのがメリット。
ただしお小遣いの額が高くなりすぎてしまう場合があるので、上限を設けるなどルールを明確にしておくと良いですよ。

ハイブリッド制では、お金の管理がより複雑になります。
支出の流れ・貯金方法などを効率良くすすめる方法が、自然と身に付きますよ。
お小遣いをあげる前に決めておくべきルール
子どもにお小遣いをあげる前には、親子間で以下5つのルールを決めておきましょう。
お小遣いをあげる前に決めておくべきルール
- お小遣いの額
- お小遣いをあげるタイミング
- お小遣いを使ったら報告させること
- 「欲しいもの」と「必要なもの」の区別
- お手伝いをしてくれたら感謝の態度を示すこと
それぞれのルールについて詳しく解説します。
お小遣いの額
お小遣いをあげる前に親子間で決めておくべき一つ目のルールは、お小遣いの額です。
子どもに与えるお小遣いをいくらにするか迷ったときには、以下の項目を軸に金額を考えましょう。
- 子どもの年齢
- 子どもの趣味
- 子どもがお小遣いを使う主な目的
子どもが小学校に入学した時などにお小遣い制を取り入れ、年齢が上がるにつれて少しずつお小遣いを増やすと、親子共に成長を感じやすくなります。
また、子どもがお小遣いを使う目的も、年齢と共に多様化していきます。
その様子を実感した際は、お小遣いの増額やルールの変更も検討してみてください。
親の仕事の都合上、子どもが食事を自分で用意する必要がある場合、必要なタイミングでご飯代を渡すなど工夫を取り入れましょう。
お小遣いをあげるタイミング
お小遣いをあげる前に親子間で決めておくべき二つ目のルールは、お小遣いをあげるタイミングです。
月々の定額制ではない場合、お小遣いをあげるタイミングは以下などがあります。
- 子どもが友達と遊ぶ予定があるとき
- 子どもが何かをがんばったとき・達成したとき
- 子どもの欲しいものができたとき
子どもが友達と遊びに行く日に、ご飯代や交際費としてお小遣いを渡すのも良いですし、欲しいものができたら親に報告して買うかどうか判断するのも良い選択肢です。
お小遣いを使ったら報告させる
お小遣いをあげる前に親子間で決めておくべき三つ目のルールは、お小遣いを使ったら報告させることです。
お小遣いをもらってすぐに無駄遣いしてしまわないよう、親から子どもに予め報告のルールなどを伝えておきましょう。
どうしてもお小遣いの浪費が心配な方は、子どもに毎週決まった額を渡したり、毎月のお小遣いの数割を貯金に当てたりと工夫すると良いです。
子どもが予想外の出費をしたり、お小遣いが足りなくなってしまっても、安心して親に相談できるよう日々のコミュニケーションを大切にしてくださいね。
「欲しいもの」と「必要なもの」を分けさせる
お小遣いをあげる前に親子間で決めておくべき四つ目のルールは、「欲しいもの」と「必要なもの」を分けさせることです。
大人になると両者を自力で用意する必要がありますが、子どもに与えるお小遣いは基本的に、子どもが欲しいものを買うためのお金として親子共に認識を合わせておきましょう。
食事や文房具などの必需品は、子育ての一貫して極力親が費用を払い、子どもがお小遣いを安心して使える環境を作ってくださいね。
お手伝いをしてくれたら感謝の態度を示す
お小遣いをあげる前に親子間で決めておくべき五つ目のルールは、お手伝いをしてくれたら感謝の態度を示すことです。
渡す金額やお小遣いのルールがあらかじめ決まっていても、子どもがお手伝いをしてくれたときは、必ず「ありがとう」と伝えましょう。
子どもにお小遣いを渡すときは、当たり前と思わず感謝の気持ちを言葉にする習慣をつけられるようサポートしてあげられると理想的ですね。
お小遣いはいつからあげるべき?
子どもにお小遣い制を導入する時期の候補となるのが、以下3つのタイミングです。
- 小学生になったとき
- 学童保育や塾に行き始めたとき
- 友達と外へ遊びに行くようになったとき
親側はお小遣いを通して子どもの気持ちや習慣を尊重しつつ、お金の使い方を自発的に考えられる仕組みを作れるようサポートしましょう。
子どもにお小遣い制を導入すると同時に行うべき施策
子どもにお小遣いを導入する際は、同時に以下3つの施策を行いましょう。
お小遣い制を導入すると同時に行うべき施策
- 貯金の習慣を付けさせる
- お小遣いの金額について定期的に話し合いをする
- 税金や金利などお金に関する知識を与える
それぞれの施策について深掘りして解説します。
貯金を習慣付けるよう説得する(または義務付ける)
子どもにお小遣いを導入する際に行うべき一つ目の施策は、貯金の習慣化や義務化です。
子どもがお小遣いを使ってしまわないよう、親は貯金の大切さやメリットについてわかりやすく伝えてあげられるよう努力しましょう。
お小遣いの額をあえて高めに設定するかわりに、毎月決まった額を貯金にまわすなどのルールを作るのも良い選択肢です。
お小遣いの金額について定期的に話し合いをする
子どもにお小遣いを導入する際に行うべき二つ目の施策は、お小遣いの金額について親子で話し合う習慣をつけることです。
子どもがお小遣いの渡し方や金額について不満に感じていないかを、親側から確認して話を聞いてあげるのがポイントとなります。
子どもがお小遣いについて不満を持っていた場合、条件をつけて増額を検討したり、目標達成時にボーナスを渡すなどの工夫をしてみましょう。
税金や金利などお金に関する知識を与える
子どもにお小遣いを導入する際に行うべき三つ目の施策は、税金や金利などお金に関する知識を与えることです。
お金に関する知識は、義務教育では最低限の内容しか学べません。
子どもがお金の仕組みや使い方を学ぶためには、親が環境を準備する必要があります。
送迎時やご飯の時間に何気なく消費税の仕組みを教えてみたり、銀行に預けたお金の流れを解説したりして、子どもの頃からお金に関する教養をつけておきましょう。
子どもにお小遣い制を導入するときの注意点
子どもにお小遣い制を導入する際は、以下の項目に注意しましょう。
お小遣い制を導入するときの注意点
- お小遣いは極力現金で渡す
- 周りの家庭のお小遣い制度も参考にする
- 子どもがお小遣い面で負担を感じすぎないよう協力する
それぞれの注意点を詳しく解説します。
お小遣いは極力現金で渡す
子どもにお小遣い制を導入するときの一つ目の注意点は、お小遣いは極力現金で渡すことです。
子どもにお小遣いを電子マネーで渡してしまうと、オンラインゲームへの課金での浪費に繋がりやすいので注意しましょう。
また、電子マネーで子どもにお小遣いを渡した場合、決済履歴を追うのが困難になるのでお金の使用状況を把握するのが難しくなります。
子どもにお小遣いを渡すときは、親側もお金の使用状況を理解しやすいよう、現金での手渡しか銀行への振り込みを行うようにしてくださいね。
周りの家庭のお小遣い制度も参考にする
子どもにお小遣い制を導入するときの二つ目の注意点は、周りの家庭のお小遣い制度も参考にすることです。
子どもに与えるお小遣いが周りに比べて少なすぎると、子ども同士の人間関係の思わぬトラブルに発展するリスクも高まります。
子どもに必要以上のお小遣いを与えすぎた場合も、欲しいものを我慢しなくなり無駄遣いに繋がりやすくなるだけでなく、将来的に金遣いが荒くなる可能性も高まりかねません。
子どもへのお小遣いについては、会社や母親同士での会話の中で他の家庭の状況も把握しつつ、参考にしていくのポイントです。
子どもがお小遣い面で負担を感じすぎないよう協力する
子どもにお小遣い制を導入するときの三つ目の注意点は、子どもがお小遣い面で負担を感じすぎないよう協力することです。
子どもが欲しいものを買うために飲食代などを必要以上に節約したり、お小遣いをもらうために無理をしないよう管理するのも、親の役割の一環です。
必要なものは買ってあげる、欲しい物を買うときの金額の数割は補填してあげるなど、親なりの対処法を考えて子どもの負担を軽減してあげましょう。
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子どもにお金の大切さを教えたり一般的な金銭感覚を養う手段として、お小遣いを子どもに渡すことはとても大切なお金教育の一環です。
とはいえ、どのように・いつから・いくらお小遣いを子どもに渡せば良いのか悩んでいませんか?
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まとめ~子どものお小遣いは種類別のメリットを考えて決めよう~
今回は、子どものお小遣い制を導入する際に親側が押さえておくべきポイントを解説しました。
子どもにお小遣い制を導入することで、お金の管理や貯金について自発的に考えるきっかけになるほか、学業やお手伝いのモチベーションにも繋がりやすくなります。
子どもに渡すお小遣いの金額やルールを決めるときは、年齢や状況に応じて適切な金額を渡し、定期的に使用状況をチェックする習慣をつけましょう。
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