「お年玉の相場って何円ぐらい?」
「子供の年齢でお年玉の金額は変えるべき?」
「お年玉のやめ時が分からない…」
お年玉についてこのように、お正月が近づくたびに悩んでいませんか?
子供にとってお年玉は、お正月のメインイベント。
しかしいざお年玉をあげる側になると、相場・やめ時・マナーなど分からないことが多いものです。
そもそもお年玉の金額は全国で統一されているわけではなく、子供の年齢・家庭の方針・地域性などさまざまな要素によって変動します。
このページではお年玉の平均相場を解説していくので、お年玉の金額について周囲と相談する際の参考にしてください。
このページで分かること
- お年玉の平均相場(年齢別・関係性別)
- お年玉のやめ時
- お年玉をあげる側ともらう側のマナー
- 子供のお年玉の使い道TOP3
※当記事は2023年現在の情報になります。
お年玉の平均相場(年齢別・関係性別)
子供に渡すお年玉の相場は、1,000円~10,000円です。
家族・親戚間のルールによって実際にいくら渡すか異なるので、相場の幅が大きいですね。
お年玉は、子供の年齢に合わせて金額を決める場合が多いです。
子供との関係性によって、お年玉の金額を決める場合もあります。
そこで子供の年齢・子供との関係性別に、お年玉の平均相場をまとめました。
お年玉の平均相場
- 子供の年齢別の平均相場
- 子供との関係性別の平均相場
お年玉の金額をどうすべきか、そもそもあげるべきなのか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
また親戚との話し合いの際は、金額設定の参考にもしてくださいね。
子供の年齢別の平均相場
子供の年齢別のお年玉の平均相場は、下記表の通りです。
子供の年齢 | お年玉の平均相場 |
---|---|
未就学児 | 1,000円未満 |
小学校低学年 | 1,000円~3,000円 |
小学校高学年 | 3,000円~5,000円 |
中学生 | 5,000円 |
高校生 | 5,000円~10,000円 |
大学生 | 10,000円以上 |
年齢ごとの相場について、詳しく解説していきますね。
年齢別のお年玉の平均相場
- 未就学児
- 小学校低学年
- 小学校高学年
- 中学生
- 高校生
- 大学生

親戚に子供が多い場合、兄弟同士や子供同士で不公平・不満感が生じないよう、事前に話し合ってお年玉の金額を決めておいた方が良いですよ。
未就学児
未就学児のお年玉の平均相場は、1,000円未満です。
まだお金の価値を理解しているとは言い切れない年代。
お札よりも硬貨であげたほうが、喜ばれやすいです。
またこの年代は、ポチ袋をもらってもその辺に放置してしまう可能性が…。
子供の両親の目の前で渡すか、両親に直接渡すようにすると良いですよ。

この年代はお金以外に、品物も選択肢に入りやすいです。
図書カードやおもちゃ屋さんの商品券などを、お年玉としてあげるととても喜ばれますよ!
小学校低学年
小学校低学年のお年玉の平均相場は、1,000円~3,000円です。
一般的にお年玉をあげ始めるのも、小学校に入学してからだと言われますね。
お金の価値を理解し始める年代でもあります。
家庭の方針や子供の理解度にもよりますが、小学校低学年から子供自身にお年玉の一部を管理をさせ始めるところもありますよ。

1,000円から始めて学年が上がるにつれて1,000円ずつ増やしていく、というパターンもありますね。
または子供の人数に合わせて家庭ごとに渡す金額を決めて、親同士が不公平に思わないよう対策する場合も。
小学校高学年
小学校高学年になるとお年玉の平均相場は3,000円~5,000円と、金額が少し増えましたね。
お小遣い帳を付けたりお金を自分自身で銀行に預けたりなど、小学校高学年になるとお金を自分で管理できる範囲が広がる傾向にあります。
「自分のお金」という意識が芽生えるのでやりくりが自然と身に付き始め、欲しい物を買うために貯金するようにもなりますよ。
多すぎず少なすぎず、ちょうど良い金額を渡してあげると良いでしょう。

正しい金銭感覚やお金の使い方が身に付くよう、親が導いてあげましょう!
中学生
中学生のお年玉の平均相場は、5,000円です。
あくまで相場なので5,000円以上であったりそれ以下の金額であったり、話し合いで決めていくと良いですよ。
ただし4,000円は「4」が付いて縁起が悪いと言われる金額なので、渡すのは避けましょう。
子供の人数にもよりますが、お年玉のやり取りが家計を圧迫しない範囲の金額になるように調整してくださいね。
高校生
高校生の相場は、5,000円~10,000円です。
中学生までに渡していた金額によって5,000円、または10,000円のどちらかに分かれる傾向にあります。
また、お年玉をあげるのは高校生までという家庭が多いですよ。
大学生
大学生以上のお年玉の平均相場は、10,000円以上と言われます。
とはいえお年玉は高校生まで、というルールを設けている家庭が多いです。
子供が大学生以上になっている場合、必ずあげるわけではありませんよ。

関係性によってあげたい気持ちが強いのであれば、お年玉をあげましょう。
その際の相場は、10,000円以上となりますよ。
子供との関係性別の平均相場
下記表は、子供との関係性別にお年玉の平均相場をまとめたものです。
自分の子供 | 親戚の子供 | 近所・友人の子供 | |
---|---|---|---|
未就学児 | 1,000円 | 2,000円 | 2,000円 |
小学校低学年 | 3,000円 | 3,000円 | 2,000円 |
小学校高学年 | 5,000円 | 3,000円 | 3,000円~5,000円 |
中学生 | 5,000円 | 5,000円 | 3,000円~5,000円 |
高校生 | 10,000円 | 5,000円~10,000円 | 5,000円~10,000円 |
大学生 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
子供との関係性によっても、あげるお年玉の金額は異なることが分かります。
またどこまでお年玉をあげれば良いのか悩む人は多いですが、一般的に近所や友人の子供にもお年玉をあげる人は少ないです。
たまにしか会わない親戚の子供にはお年玉を渡さないという人も、少なくありません。
また自分の子供にお年玉をあげる家庭は、実は近年は減少傾向にあります。
ただし可愛がっている甥(姪)や友人の子など、関係の濃度によってはお年玉をあげる計画を立てている人もいるでしょう。
お年玉をあげたいけれども高額すぎると親に気を使わせてしまう場合も…。
金額に迷っている人は、上記の相場表を参考にしてくださいね。
お年玉のやめ時はいつ?
お年玉のやめ時に迷う人は多いでしょう。
お年玉のやめ時は、一般的に子供が高校を卒業するタイミングだと言われています。
お年玉は義務ではないので、始め時にもやめ時にも明確な決まりはありません。
家庭・親戚間や地域性によっても異なります。
ただし一般的な期間として、小学校入学~高校卒業までが目安です。
家庭や親戚間で、よく話し合って決めておくと良いですよ。
親は知っておきたいお年玉のマナー4つ
お年玉のマナーやNG行為を知らない人は、少なくありません。
ごくごく親しい身内の集まりであれば、マナーを気にしない人も多いでしょう。
しかし上司の子供にお年玉を渡す機会や、あまり馴染みのない親戚と集まる機会がないとは言いきれませんよね。
いざという時に恥をかかないよう、お年玉のマナーやNG行為を事前に押さえておきましょう!
親は知っておきたいお年玉のマナー4つ
- 「4」「9」が付く金額は縁起が悪いので避ける
- 目上が目下に渡すものを「お年玉」と呼ぶ
- お札の折り方・硬貨の向きに注意する
- 喪中は「おこづかい」とする

お年玉以外でも共通するマナーもありますよ!
①「4」「9」が付く金額は縁起が悪いので避ける
お年玉は900円や4,000円など、「4」と「9」がつく数字は避けてください。
「4」は死、「9」は苦しみを連想できるので縁起が悪い数字と言われています。
「『4』は幸せという意味にも取れるよ」という解釈もありますが、ネガティブなイメージがあるので避けておくと無難です。
お年玉だけでなくほかのお祝い金でも同様に、「4」と「9」がつく金額はマナー違反なので避けましょう。
②目上が目下に渡すものを「お年玉」と呼ぶ
両親や上司の子供など目上に渡す場合は、「お年賀」とするのがマナーです。
「お年玉」とは、目上が目下に渡すときに使います。
渡す相手によってポチ袋の表記には、十分に注意しましょう!
③お札の折り方・硬貨の向きに注意する
ポチ袋にお年玉を入れる際、お札の折り方と硬貨の向きには注意しましょう。
まずお札の折り方を解説します。
肖像がある表面が内側になるよう、左から右の順に3分の1を内側に折ってください。
お札は表面が正面になるように、ポチ袋に入れますよ。
完成イメージは下記の通りです。
次に硬貨です。
硬貨は表面が正面にくるよう、ポチ袋に入れます。
とてもシンプルですね。
お札も硬貨も、正しいマナーに沿ってポチ袋に入れましょう!

お札は新札を使いましょう!
④喪中は「おこづかい」とする
喪中にお年玉をあげたい場合、お年玉ではなく「おこづかい」として渡しましょう。
基本的に相手が喪中の場合、お年玉は渡すのももらうのも控えるのがマナーです。
ただし喪中とはいえ、お年玉をあげたい気持ちが強いのであれば「おこづかい」として渡すと良いですよ。
そのほか、喪中は下記に注意しておきましょう。
- 「おめでとう」や「お祝い」という言葉を避ける
- 無地のポチ袋を選ぶ
親が子供に教えるべきお年玉のマナー4つ
自分の子供が祖父母や親戚からお年玉をもらった時、きちんと礼儀正しく振舞えていますか?
お年玉をもらった子供側も、お年玉をもらう際のマナーを身に付けておくことは大事です。
子供の振る舞いによって、渡した側が不快に感じる場合もありますよ。
また子供とはいえお金を大切にする気持ちや、感謝の気持ちをきちんと表せるように教育することは重要なお金教育の一つです。
お年玉を通してお金教育をしていくためにも下記4つのポイントを押さえて、正しいマナーを子供に身に付けさせましょう!
親が子供に教えるべきお年玉のマナー4つ
- お年玉をもらったらお礼を言う
- 親にきちんと報告させる
- その場で開けない
- お年玉を管理する

普段お世話になっている人が、自分の子供にお年玉をくれる場合もあるでしょう。
お互いに気持ち良くお年玉のやり取りができるように、「子供だから仕方ない」と甘く考えずマナーをきちんと教えるのは親の大事な役目ですよ。
①お年玉をもらったらお礼を言う
お年玉をもらったら、「ありがとう」ときちんと声に出してお礼を言えるように教えましょう。
当たり前のことだと思いますが、きちんとお礼が言えない子供は少なくありません。
悪気はなくとも無言で乱暴に奪わってしまう子供もいて、それを不快に思う人は一定数います。
お年玉をもらったら一言でもきちんとお礼を言うことを、当たり前のマナーとして子供に徹底させましょう。
②親にきちんと報告させる
親がいない場面で、子供がお年玉をもらっている場合もあります。
お年玉をもらったら毎回きちんと親に報告するように、教育しましょう。
子供が親に報告する習慣を身に付けさせておけば、親が目に届かないところでのお金のやり取りも把握しやすくなります。
親からもお年玉をくれた人に対して一言お礼を言ったり、相手に子供がいればきちんとお返しができますね。

子供が大きくなるにつれてやり取りする金額は大きくなります。
漏れがないように、報告する習慣は小さい頃から身に付けさせておきたいところですね。
③その場で開けない
今年はお年玉がいくらもらえるのか、子供にとって気になるお年玉の金額。
しかしお年玉をもらったその場でポチ袋を開けるのは、マナー違反です。
いくら入っているのかすぐ確認したい気持ちは分かりますが、その場で開けてしまわないようにしっかり教えましょう。
きちんとお礼を言ってその場を離れてから確認するか、後からまとめて確認するかルールを決めておいたほうが子供も気をつけやすいですよ。

子供にはただダメだと伝えるだけではなく、「マナー違反にあたるからダメなのだ」ということを理解させましょう。
④お年玉を管理する
お年玉を通してお金の管理方法を子供に学ばせると、スムーズにお金教育ができますよ。
お金の価値が分からないうちは、親が全額管理しておきましょう。
子供の成長に合わせて、お年玉の一部を自分自身で管理させてみてください。
高校生になると、全額を子供に管理させる家庭も多いですね。
自分のお金として管理することでお金と真剣に向き合うようになり、常識的な金銭感覚が自然と身に付きます。
子供のお年玉の使い道TOP3
子供のお年玉の使い道TOP3を解説します。
子供がもらったお年玉をどう管理すれば良いか悩んでいる人は、参考にしてください。
子供のお年玉の使い道TOP3
- 欲しい物を買う
- 貯金する
- 投資する
①欲しい物を買う
最も一般的なお年玉の使い道が、子供が「欲しい物を自分で買う」ことです。
子供にとって正月のお年玉がメインイベントなのは、もらったお年玉で欲しい物を買えるからです。
おもちゃ・お菓子・ゲーム・洋服など「欲しい物を自分で買う」ことで、下記が身に付きやすくなりますよ。
- 自分で買った物を大切にする
- 欲しい物を買うために、貯金する
- 欲しい物を買えるまで、我慢する
- 欲しい物・必要な物の区別が付くようになる
お年玉の管理を子供に任せることで、常識的な金銭感覚やお金との付き合い方を学べます。
②貯金する
次に多いのが、「貯金」ですね。
欲しい物を買った残金や全額を、将来のために備えて貯金する子供も多いです。
親が貯金するように教えている家庭が多いので、子供のうちから「貯金する」という感覚が身に付いていますよ。
貯金という感覚が子供のうちから身に付いているので、子供の将来も堅実性に期待できて安心ですね。
③投資する
近年はお年玉を投資に使う子供が増えてきています。
投資をする感覚を、早いうちから身に付けさせておきたい親も多いですね。
また2022年4月からは高校生の金融教育が義務化され、学校でも投資について学ぶ機会ができました。
貯金だけではお金が増えない現代日本では、子供自身がお金を増やす方法を身に付けて将来に備えることが重要です。
子供のうちからお年玉を利用して少額投資をしていくのも、お年玉の使い道として注目され始めていますね。
お年玉に関してよくある質問3つ
お年玉に関するよくある質問を3つまとめました。
気になる質問があれば回答をチェックして、お年玉に関する疑問や不安は事前に解消しておきましょう!
お年玉に関してよくある質問3つ
- 友人の子供にはお年玉はあげるべき?
- 可愛がっている甥(姪)にだけ多めにお年玉をあげても良い?
- お年玉はいつまでに渡さないといけない?
①友人の子供にはお年玉はあげるべき?
お年玉は義務ではないので、必ずあげなければいけないわけではありません。
「仲の良い友人の子だからあげたい!」という気持ちがあれば、お年玉をあげましょう。
ただし高額すぎると友人に気を使わせてしまう場合も。
上述の相場を参考に、友人の子供にお年玉をあげましょう!
②可愛がっている甥(姪)にだけ多めにお年玉をあげても良い?
あげても良いですが、推奨はしません。
甥や姪が複数人いるうち、一部にだけ多めにあげる場合は細心の注意が必要です。
金額に差を付けることで、子供同士で喧嘩になったりほかの親の不信感を招きかねません。
複数人にお年玉を渡す場合は、家族や親戚間の取り決めに従って決まった金額を渡すのが無難です。
③お年玉はいつまでに渡さないといけない?
お年玉は三が日の、1月1日~1月3日の3日間に渡しましょう。
新年の挨拶のために親戚で集まる時に、お年玉のやり取りをするのが一般的ですね。
また関東では1月7日まで、関西であれば1月15日までと地域によっても異なります。
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【まとめ】お年玉の相場は事前に家族や親戚同士でよく話し合って公平になるよう決めておこう
このページではお年玉の平均相場を、年齢別・関係性別に解説しました。
いくら渡すべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
あくまで相場なので実際に自分がもらっていた金額や、渡す予定だった金額とは異なる場合もあります。
実際いくらでやり取りするのかは、事前に親戚間でよく話し合っておきましょう。
事前に取り決めておくことで、不公平感や不満が生じないようにできますよ。
お年玉はお互い気持ち良くやり取りできるよう、渡す側・もらう側のマナーに気をつけていきましょう!
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