子供の将来のために、保険の加入が必要かどうか悩む人も多いでしょう。
この記事では、公的医療制度などもあって民間の保険に加入すべきか迷う方向けに、子供の保険は必要かどうかについて解説します。
新たに保険に加入する場合の選ぶポイントや、加入すべきタイミングなどについても書いていきますよ。
子供のために加入できる保険にどんなものがあるか、また医療保険や傷害保険などの似ている保険の違いが分からない方もぜひチェックしてみてください。
※当記事は2024年現在の情報になります。
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目次
子供に保険が必要ないと言われる理由
子供には保険が必要かどうか調べると、必要ないと言われていることも多いです。
そう言われる理由を以下にまとめました。
- 自治体や教育機関の助成が充実している
- 子供なら入院しても長期に渡らない
自治体や教育機関の助成が充実している
地域の自治体や教育機関は、子供たちの健康や安全のためのサポートを提供しています。
無料の健康診断が行われたり、何らかのトラブルに対して助成金が支給される制度など、地域によって助成内容は様々です。
助成や保険制度を上手に活用すれば、保険に加入しなくても大丈夫だと考えられています。
ただし自治体の助成は主に、学校や保育園内での事故に限定されることが多いので注意が必要です。
子供なら入院しても長期に渡らない
子供は一般的に体が丈夫であり、大人に比べて医療機関での診療が必要になる頻度は低いとされています。
子供が入院する確率も低く、もし入院が必要とされた場合でも数日から1週間程度で退院することがほとんどです。
そのため、長期にわたる費用負担が少なく、保険が不要だという意見もあります。
子供の保険に入っておくメリット
子供が保険に加入すると、色々なメリットがあります。
主なメリットは、以下の3点です。
子供の保険に入っておくメリット
- 公的医療保険でカバーできない部分を補える
- 自治体の助成がない場合の負担が減る
- 将来加入できなくなるリスクを防げる
公的医療保険でカバーできない部分を補える
公的医療保険は便利ですが、すべての医療費をカバーしてくれるわけではありません。
怪我の種類や状況によっては、病院にかかっても自己負担になります。
また、子供が入院する際に必要な道具や付き添いの交通費などは、基本的に公的医療保険では対応できません。
医療保険なら入院・手術が発生したら保険金が出るので、色々な出費をカバーできます。
入院や手術は治療費以外にも色んな費用がかかるので、保険に入っておくことで親の負担を減らすことが可能です。
将来加入できなくなるリスクを防げる
子供が健康なうちに医療保険に加入しておくと、将来的に保険に加入できないリスクを軽減することが可能です。
成長して病気や持病が発覚するケースすると、保険の新規加入を断られるケースもあります。
また、成長してから保険に加入すると、保険料が高額になったり選べる商品が限定される可能性も高いです。
リスクを回避するためにも、早めの加入が推奨されています。
子供が加入できる保険の種類
子供が加入できる保険の種類は多岐にわたりますが、主に以下の4つの保険の加入を検討する方が多いです。
子供が加入できる保険の種類
- 医療保険
- 傷害保険
- 学資保険
- 個人賠償責任保険
保険にはそれぞれ、子供の健康や将来を守るための特徴があります。
似ているものもありますが、保険の適用範囲などが異なるため1つずつ見ていきましょう。
保険の種類 | カバー対象 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
医療保険 | 病気やケガによる治療費 |
|
|
傷害保険 | 事故によるケガの治療費 |
|
|
学資保険 | 子供の教育費・学費 |
|
|
個人賠償責任保険 | 他人へのケガや財産損害に対する責任 |
|
|
医療保険
医療保険は、病気やケガによる治療費を補助する制度です。
公的医療保険や地方自治体の医療費助成では、完全にカバーしきれない部分を賄えますよ。
子供にも不測の事態は起きうるため、なるべく入っておくことをおすすめします。
入院費や手術費に対応していますが、通院費は対象外になることも多いので注意してください。
また、医療保険は「定期型」「終身型」の2種類用意されています。
医療保険 | ||
---|---|---|
タイプ | 定期型 | 終身型 |
保障期間 | 期間が限定されている・10年契約が多い | 一生涯 |
保険料 | 年齢が上がると更新時にどんどん高くなる | 保険料は最初と変わらない |
小さい頃に加入する場合は、それぞれのメリット・デメリットを考慮する必要があります。
①「定期型」医療保険
子供の頃に加入する際、保険料が安いのは「定期型」です。
10年契約のものが多く、契約が切れる時に更新することもできます。
子供の保険料は安いですが、更新するたびにどんどん料金が上がっていくのがデメリットです。
②「終身型」医療保険
「終身型」は途中解約しなければ、一度加入すると保障が一生涯続きます。
しかも終身型なら、保険料も初めの頃から一生涯変わらないのが大きなメリットです。
ただし、契約内容も変えられないので注意してください。
傷害保険
一般的に、医療保険が病気による治療費を補助するのに対し、傷害保険は事故によるケガに特化した保険です。
傷害保険なら通院費にも対応している場合が多いですよ。
特に子供は学校活動や遊びの中でケガをするリスクが高いため、傷害保険に加入しておくことをおすすめします。
一方で、事故とは関係ないケガは適用外となるので注意してください。
例えば「病気が原因で転倒した際に、頭を打ってケガをした」という場合は、事故とは認められません。
医療保険と傷害保険は似ていますが、カバー範囲が異なるため注意してください。
学資保険
学資保険は、お子さんの教育費用を積み立てるための保険です。
将来大学に進学する際などにかかる費用を、少しずつ積み立てておけます。
さらに、親が万が一保険料を支払えなくなった場合でも、保険料の払込免除機能があるのがメリットです。
一度加入しておくと、子供の教育費用の積み立てが途切れることがありません。
一方で、学資保険にはいくつかの注意点も存在します。
学資保険は基本的に支払う保険金は一定ですが、貰える金額も固定になるのがデメリットです。
例えば、インフレーションによって未来の教育費が予想以上に高くなった場合、貰える金額が固定なので不足する可能性もあります。
さらに、途中解約すると受け取る金額が減少する場合もあるので、良く考えて加入することが大切です。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は、子供が他人にケガをさせてしまった時に、責任を補償する保険です。
例えば、自転車に乗っている際に他人に怪我を負わせてしまうケースがよくあります。
そういった状況で、医療費・修理費・慰謝料などの賠償責任が生じた場合に、個人賠償責任保険があると安心です。
個人賠償責任保険はすでに加入している火災保険や自転車の保険に、含まれていることがあるので重複しないようにしましょう。
また、補償内容が重複した場合は別でお金を払っていたとしても、補償額は損害額までとなるので損をすることになります。
個人賠償責任保険に加入する際は、今まで加入した保険の保障内容を見直してみてください。
子供の保険加入に最適なタイミング
子供の保険はいつ加入すべきか迷う方も多いでしょう。
これまでにご紹介した4つの保険に加入する、最適なタイミングは以下の通りです。
保険の種類 | 最適な加入タイミング |
---|---|
医療保険 | 地域の公的医療保険でカバーできないものがある場合 |
傷害保険 | なるべく早め |
学資保険 | 生まれる前~2歳頃 |
個人賠償責任保険 | 子供が歩けるようになったら |
どの保険であっても、保険料は基本的に年齢が若いほど安くなります。
健康状態が悪くなると加入しにくくなるため、入りたい保険がある場合はなるべく早く加入しましょう。
中でも特に、「学資保険」は早めの加入をおすすめします。
学資保険には年齢制限があり、一般的には6歳頃までの保険が多いからです。
また、3歳を過ぎると選べる商品が減り、年齢が上がるにつれて将来的に貰える金額も少なくなります。
妊娠している段階で入れる学資保険もあるので、子供が生まれることが分かったらなるべく早く検討しましょう。
子供の保険を選ぶポイント
子供の保険を選ぶ際に考慮すべき重要なポイントを紹介します。
以下の3点のバランスが取れた保険を選ぶのがおすすめです。
子供の保険を選ぶポイント
- 保障期間
- 保障内容
- 保険料
保障期間
お子さんの成長や将来に合わせて、最適な保証期間を決めましょう。
例えば学資保険なら、大学入学前に満期になるように設定するのが一般的です。
保険金を大学費用に充てる予定なのに、満期日を大学入学後に設定してしまうと使えません。
また、医療保険のように「終身型」「定期型」に分かれている保険もあります。
選ぶコースによって保険料や保障される内容が変わるので注意しましょう。
学資保険・医療保険以外の保険を選ぶ際も、必ず保証期間を確認してください。
保障内容
保障内容や条件は、加入前に要チェックです。
例えば、「ケガ」に備えて傷害保険に加入しても、病気によるケガであれば保障対象外になります。
医療保険・傷害保険・生命保険など、名前が似ている保険は混同しやすいので、保障内容をよく確認してから加入しましょう。
保険料
保険料は、無理なく支払える金額に設定しましょう。
月々の支払いが重くなりすぎると、生活費に差し支える可能性もあるので注意が必要です。
生活ギリギリの保険料にしてしまうと、予想外の出費が発生した時に解約せざるを得なくなることもあります。
基本的にどの保険も途中で解約すると損になるものがほとんどですので、家庭の状況に応じた最適な保険を選んでくださいね。
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- 文部科学省検定の高等学校家庭科教科書への掲載実績あり
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子供の保険に加入する際には、未来の資産形成も考慮すべきです。
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教育資金の形成や管理についての知識も得られ、プロのアドバイスを受けながら総合的な金融戦略を練ることが可能です。
親子での参加もできる講座もあり、子供と一緒に楽しく勉強できるのがメリット。
オンラインに対応した講座も用意されているので、忙しい方でも参加しやすいですよ。
キッズ・マネー・ステーションを活用して、子供の未来に備えましょう。
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子供の保険についてよくある質問
子供の保険についてよくある質問をまとめました。
子供の保険についてよくある質問
- 子供の保険の加入率は?
- 子供の保険料の年間平均額はいくら?
- 子供の医療保険はどれくらいかかる?
子供の保険の加入率は?
A.生命保険文化センターの「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、46.7%の子供が保険に加入しています。
子供の約半数しか加入していないため、あまり多くはありません。
しかし、生活環境によって保険が必要かどうかが変わります。
加入率だけでなく、住んでいる地域特有の保障なども確認してください。
カバーできていない部分があると感じたら、自分で保険に加入すると良いでしょう。
参照:生命保険文化センター「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」
子供の医療保険はどれくらいかかる?
A.子供の医療保険は、月々1,000円程度の保険がほとんどです。
医療保険には「定期型」「終身型」の2種類がありますが、子供であれば保険料はどちらもあまり変わりません。
ただし「定期型」は期限で更新するたびに保険料が上がっていきます。
「終身型」は一生涯保険料が変わりませんが、子供が成長しても契約内容は変わらないので注意してください。
子供の保険料の年間平均額はいくら?
A.生命保険文化センターの調査によると、子供の年間平均保険料は約16万円でした。
金額の割合で見ると、子供1人にかかる保険料は年間6万円未満の世帯が最も多く、その次に多いのが年間12~18万円です。
月平均で考えると、子供の保険料に1万円程度かかっています。
参照:生命保険文化センター「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」
まとめ:子供に保険は必要か、状況と目的に応じて検討しよう
子供が小さいうちから、健康や将来について考えることは大切です。
公的医療制度もあるので、追加で保険加入が必要かどうか迷う方も多いでしょう。
しかし、地域の公的医療制度ではカバーしきれない内容がある場合は、新たに加入したほうがリスクを減らせますよ。
子供の内に加入しておくことで、この先にかかる保険料を安く済ませることも可能です。
似たような内容の保障も多いですが、保険の適用範囲が少しずつ違うので、加入の際は気をつけてください。
家庭の財政状況と必要な保障のバランスを見極め、無理のない保険選びを心がけましょう。